いかなる環境でもディスクアレイの速度がでる訳ではありません。特に低速のホスト環境(SCSIインターフェース含む)においては、単体ハードディスクと同等か、場合によってはそれ以下の速度しか得られない事もあります。ディスクアレイの速度を考える時には、このことを充分注意せねばなりません。単体ハードディスクで、10MB/S以下のシーケンシャル・アクセス速度しか得られないような環境の場合、ホスト側の速度にボトルネックがあると考えられます。
現状で良好なホスト環境として、PCIバス(64ビットPCIバス)にUltra160 SCSIインターフェースを接続したMacintoshやWindows 2000環境等が考えられます。ディスクアレイの速度は、以下に示す各項目のうち、最も遅い要素(一般的に云うところのボトルネック)によって決定されます。
(1)ホストOSのスループット
(2)ホスト・バスの転送速度
(3)ホスト側SCSIインターフェースの転送速度
(4)ディスクアレイ側SCSIインターフェースの転送速度
(5)ディスクアレイコントローラのスループット
(6)ディスクアレイに使用されているハードディスクドライブ
(1)ホストOSのスループット
UNIXやWindows 2000等のOSはかなり重たいようです。スループットの低いホストの場合、しばしばまともなディスクアクセス速度が得られません。
(2)ホスト・バスの転送速度
PC98のCバスや、AT機のISAのように低速のホスト・バス等では、まともな速度が得られません。S-BUS等も低速です。バスの最大転送速度は、カタログ値であり、実力値とはかなり異なります。この様な環境で、速度を求めることは難しく、RAID-5の信頼性を必要とする場合以外、ディスクアレイの導入と同時にホスト環境も強化されることをお薦めします。
(3)ホスト側のSCSIインターフェースの転送速度
20MB/SのSCSIでは、まず速度は期待できません。速度が必要な場合は、最低でもWide Ultra SCSIが必要です。できればUltra2 SCSI以上が望ましいです。
(4)ディスクアレイ側SCSIインターフェースの転送速度
ホストが充分高速な場合、Ultra160 SCSIで接続すれば、最大160MB/S、高速機種の実測値では120MB/S以上の転送速度が得られます。
(5)ディスクアレイコントローラのスループット
弊社のRST-SXCシリーズでは、RAID-5で、60MB/S程度の転送速度が可能です。DAV-Wシリーズでは、RAID-5で130MB/S以上の実効転送速度となります。RAID-0でもバスボトルネック(最大160MB/S Ultra160 SCSI)があるため、135MB/S程度と殆ど実効転送速度は変わりません。
(6)ディスクアレイに使用されているハードディスクドライブ
Wide Ultra SCSI及び、それ以下のホストバスタイプのディスクアレイの場合、ホストバスが低速でボトルネックとなるため、高速の単体ハードディスクと比較して、必ずしも高速とはなりません。
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