現状製品における最大転送速度について

シーケンシャルアクセスの速度だけを議論するのであれば、弊社のDAVシリーズのUltra160タイプでは、130MB/Sオーバーのスピードが出ます。この速度は、無圧縮のHDTV信号を余裕を持って扱える速度です。

RSTシリーズもRST-SXCなどの新しいUltra2タイプの商品においては、RAID-0で70MB/S以上、RAID-5で60MB/S以上の速度が可能です。

高速のディスクアレイの能力を十分に引き出すためには、ホスト(PCやWS)のインターフェースボードが、そのデータ転送速度に対応しているだけでなく、入出力バスも高速である事が要求されます。たとえば、Ultra160 SCSIインターフェースで最大速度を発揮するためには、少なくとも64ビットPCIバスが必要です。64ビットPCIバスを持つPCも、2000年後半頃から一般化しつつあります。

Ultra160 SCSIと、GbEtherを使うPCサーバで入出力のバスボトルネックが発生しないようにするためには、66MHz/64bit PCIが必要です。2001年〜2002年に出荷が開始されるUltra320 SCSIを最大速度で使用したいならば、66MHz/64bit PCIを2本独立に持つか、PCI-X(66MHzダブルエッジ)が必要になります。

通信系の高速化に伴い、高速でデータを扱う事に対する要求が急速に高まっています。ここでは、単純なシーケンシャルアクセスでも、ランダムアクセスでもなく、複数のストリームデータを高速に扱う能力が重要です。

テクサでは、この複数のストリームデータを高速にアクセスする能力にも重点を置いて、記憶装置の開発を行っております。


Wide Ultra SCSIについて(最大データ転送速度40MB/S)
各種の(Wide)Ultra SCSIインターフェースのディスクアレイも引き続き販売しております。

シングルエンディッドタイプの場合、安定にUltra SCSIを動作させる為には、ケーブルをかなり短くし(1m以下位)、SCSIインターフェース1チャネルに対し、1台のディスクアレイを直接接続する事が、推奨条件となっています。2台以上の機器を接続する場合、Wide Ultra SCSIの機器間接続用に特別に短いケーブルを用意しておりますのでお問い合わせ下さい。ケーブルやターミネータ等にも注意が必要です。

複数のディスクアレイをデイジーチェーンする場合や、ある程度のケーブル長で安定動作させる必要がある場合には、ディファレンシャルタイプ(現在殆ど使用されていません)や、Ultra2 SCSIが推奨されます。Ultra2対応のディスクアレイであれば、Ultra2以上で全てを統一してデイジーチェーンする事で、複数の機器を接続できます。

ただし、弊社ディスクアレイを複数デイジーチェーンした場合、SCSIバスの最大転送速度がボトルネックになり、ディスクアレイの性能を十分に発揮する事ができません。性能を重視されるのであれば、Adaptec 39160などで複数のホストチャネルを用意し、Ultra2 SCSI以上のモデルを、1対1で接続して下さい。


Ultra2(ウルトラツー)SCSI(最大データ転送速度80MB/S)

信号伝送方法としてLVD (Low Voltage Differential)を採用することによりByteで40MB/S、もしくはWideで80MB/Sの転送速度を持ち、(規格上は)12mまでのケーブル長に対応したパラレルSCSIバスです。

Ultra2 SCSIのLVDに対し、Ultra SCSIまでのディファレンシャルタイプは、HVD(High Voltage Differential)として区別されます。Ultra2 SCSIはHVDではなく、シングルエンディッドのWide Ultra SCSIに対して、上位方向互換性を持っています。

デイジーチェーンで接続された機器の中に1台でもUltra2以上に対応していない機器(たとえば、Wide Ultra SCSIの機器)が接続されると、全ての機器のアクセスはWide Ultra SCSI以下で実行されます。

Ultra2として動作するためには、デイジーチェーンで接続されている全ての機器(及びターミネータ)がUltra2以上に対応していることが必要です。したがって、現在Wide Ultra対応であるホストインターフェースや、ディスクアレイを順次Ultra2対応に変更して行って最終的に全てUltra2対応になった時点で、Ultra2速度を実現すると言うことも可能です。このあたりは、10M/100M Etherのボードやハブの10M環境から100M環境への移行の仕方に似ています。しかし、安定に動作させるためには、Ultra2モデルと、Ultra SCSI以下のモデルを別々のバスに接続する事を推奨します。


Ultra160 SCSI(最大データ転送速度160MB/S)

信号伝送方法としてLVD(Low Voltage Differential)を採用し、さらにダブルエッジでデータ転送する事により、160MB/Sの転送速度を持つパラレルSCSIバスです。

Wide Ultra SCSIから、 Ultra2 SCSIへの変更では、上位互換性を保ちながら、信号の伝送方法を、シングルエンデッドからディファレンシャルに変更する事で、高速化を可能にしましたが、Ultra160 SCSIでは、(ATAディスクのUltra DMAの様に)ダブルエッジで、データ転送する事で高速化しました。同時に(これも、ATAのUltra DMAと同じように)CRCチェックを追加する事により、データ転送の信頼性を確保しています。

ファイバチャネル(FC1)より、高速のデータ転送が可能ですので、速度を重視する場合には、Ultra160 SCSIもしくは、Ultra320 SCSIを選択し、速度より(100TBを越えるような)大規模で拡張性を重視する場合には、ファイバチャネルを選択する事となるでしょう。


Ultra320 SCSI(最大データ転送速度320MB/S)

Ultra160 SCSIの転送周波数を2倍にする事で、320MB/Sのデータ転送速度を実現する方法です。2001年中ごろに、HDD用から使用開始されます。最大性能を発揮するためには、66MHz/64ビットPCIバス以上のホストバスが必要で、一般化するのは、2002年以降と思われます。
現在の所、パラレルSCSIとして予定されている最後の規格です。これ以上の転送速度を確保するためには、10GbEtherの様な、シリアルタイプの方が一般的になるでしょう。


ファイバチャネル(FC1)

1Gbps(最大転送速度100MB/S)の速度を持ちます。64ビットPCIバスでホストと接続されますが、インターフェースだけでもPC本体より高価ですので、ディスクアレイの接続方法としては、主にSAN (Storage Area Network) を実現するために、汎用大型機から、大規模ワークステーションサーバ程度の高価で大規模なシステムで使用されています。PCサーバや中、小規模ワークステーションでは、速度が速く安価で取扱いが容易なUltra2や、Ultra160が使用されるようです。また、上位互換のFC2に徐々に移行し、2005年頃には(1200bpsモデムのように)互換モードとしてのみ存続すると思われます。


2Gビット・ファイバチャネル(FC2)

2Gbps(最大転送速度200MB/S)の速度を持ちます。2001年初め頃から、サンプル出荷が開始されています。FC1の上位互換で、ほぼ同等に使用できるので、数年で、FC1がFC2に置き換えられると言われています。ただし、最大性能を発揮するためには、66MHz/64ビットPCIバス以上でホストと接続する必要があります。また、2002年には、FC10が規格化される予定ですので、かつてのRS-232Cの様なレガシ・インターフェースとして、汎用大型機などで速度をさほど必要としない用途に限って使い続けられると思われます。


10Gビット・ファイバチャネル(FC10)

10GbEtherが、規格化される事でシリアル高速インターフェースとしてのファイバチャネルの地位が失われたために、本来予定していたFC4(4Gb)をパスして、あわてて予定された規格です。このままでは、10GbEtherに市場が移行してしまうため、ファイバチャネルに生き残りをかけた少数のメーカが主動して、早期の規格化が予定されています。コストよりも継承性が重要な特殊な用途で、2002年〜2004年頃から、FC2の後継規格として使用され、それ以外の市場では、一般化が想定され遥かに安価な10GbEtherを使用すると思われます。これより高速のファイバチャネルの規格が予定されていましたが、FC10が優先されたため、計画の全面的な見直しがあると思われます。


ギガ・ビット・イーサネット(GbEther)


10ギガ・ビット・イーサネット(10GbEther)

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