**雑用mの不定期連載おまぬけコラム**

少しはお役に立つのでしょうか?こんな話題。

第1回 IPストレージの巻 その1

 ストレージの世界には、マシンとストレージを繋ぐ規格は多々あれど、SCSIはデイジーチェーンで7つ(ホストI/Fも入れれば8つだが)だし、なにしろ電源を一旦切らないとイケナイというのは、ノンストップで動くホストには不向き。動いているサーバには余計な手を加えるなという、先人のありがたいお言葉もある。(電源を切った為に起こった不幸の話は、よくきく。合掌)

 かといって、USBは遅すぎる(2.0はそこそこらしいが)IEEE1394ならいいんですかね?(似たような物か?)しかし、なんと云っても普及度が低い気がする。

 というわけで、最近のトレンドは「IPストレージ」と云う事らしい。まだまだ製品は少ないが2001年後半には一部メーカで出荷が開始された。

 自分でも良く解らないので、色々と調べてみた。手元に有る「日経コミュニケーション2002年3月4日号」によると、「大容量ディスクを、IPネットワーク経由でサーバに接続する」のが「IPストレージ技術」という事のようだ。

 「IPストレージ」の「IP」は当然インターネットプロトコルの事。実はコンピュータの世界には別の「IP」というのも存在するらしいのだが、これは無視。

 さて、前置きが長くなってしまったが、「IPストレージ」とは一体なんぞや?という素朴な疑問から順を追って進めてみることにした。

 1.「IPストレージ」とはSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)の構築手法の一つである。

 ふむふむ。今までSANと云えばFC(ファイバ・チャネル)であった。FCを使わなくてもできるのか。サーバとストレージの間がFCじゃなくてIPネットワークに置き換わるのだな。FC用のI/F高かったもんな。

 2.「IPストレージ」の利点(低コスト・高速化・ストレージ・サーバ間の長距離化)

 FC-SAN(ファイバ・チャネル・ストレージ・エリア・ネットワーク)の場合は、ファイバ・チャネルとLANの別ネットワークが必要だったが、「IPストレージ」ならLANで一元化が可能。すると、簡単に云っちゃうとLANボードだけでいいって事なんですねっ!

 速度的には、ギガビットイーサや10ギガビットが普及すれば、速度の問題は思いっきりクリア。なんといっても、2002年3月現在のテクサの最速ディスクは、160MB/SecのUltra160の規格なんだし....。

 現在のファイバ・チャネルにはストレージ・サーバ間には10kmまでの距離制限仕様があるけれど、「IPストレージ」なら400kmはOK。

 3.NASよりいいのか?

 「IPストレージ」っていうなら、NAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)があるじゃん、という話もある。しかし、NASは既存のIPネットワークを利用してディスクエリアを提供するというシステムで、ぶっちゃけて云うと、IPネットワークの上にファイルシステム(NFSとかFTP)を使って、データのやりとりをするので、どうしてもリアルタイムという点では納得のいくスピードは出ない。要するに、普通のコンピュータに内蔵されているHDDを使うみたいにはドラッグ&ドロップでファイルコピーができたりしないで、なんかアプリケーションを立ち上げて、その上でファイル操作をしないとイケナイという事のようなのだ。構築するのはある程度便利ではあるのだけれど、普通にディスクを買うよりは随分高い。サーバソフトが入っているような物だからなぁ。

 と、このように良いことづくめのような「IPストレージ」。次回は、この「IPストレージ」をどうやって構築するか?です。

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